84.焚き火の後始末は、水をかけて消すのが当たり前?(2018/10/30)

◆水で消してはいけない。完全に燃え尽きて、すべてが灰になるまで見届けるのが正しい後始末だ

焚き火を終えたときも、途中でいったんやめるときも、絶対に水では消さないこと。後始末で一番困るのが、中途半端に水をかけて消した燃えかすである。

切リ倒した木、強風や湿った雪の重みで倒れた木、寿命で立ち枯れになった木などは、どんな大木であっても、そのまま放置しておけば時間がくると腐って土に帰る。いっぽう、1回火をつけて燃したあと消した木は、なかなか腐らない。これを応用したのが、表面を焼いて途中で消して使う焼き杭である。何もしないで地面に打ち込んだ杭より、はるかに長持ちするのだ。

なぜこうなのかお教えしよう。木にはバクテリアがすみついている。木が倒れて地面に接すると、地中のバクテリアも入ってくる。適度な湿り気があると、これらバクテリアの活動が活発になり、木を食べ尽くしてしまう。これを一般的に腐る、と表現している。

枯れ木に花、ではなくて、枯れ木に火をつけてから消すと、木のバクテリアは死に、表面が炭化しているので地中のバクテリアも入ってこないから腐敗しない。だから、焚き火を終えて後始末するときや、途中で焚き火をやめる場合でも、水をかけて消した燃えカスをそのまま放置しておいてはいけない。消さないで完全に燃え尽きるまで放っておけば、きれいな灰が残るだけなのだ。

ただし、少しでも燃えカスが残ると、それはゴミになる。最後の切れっ端まで完全に燃え尽きて、燠から灰になるまでていねいに面倒をみなくてはいけない。灰がたまって小山のようになって、表面が完全に灰になったようでも、山を崩したら中から燠がいっぱい出てくる。表面に出てきた燠は、酸素に直接触れるので、時間がたつと灰になる。サツマイモをクッキングホイルにくるんで灰の中に入れ、焼きイモでも作りながら根気よくこの作業を繰リ返すと完璧な後始末となる。燃え盛る火の下で焼くイモよリ、灰の中で燠火でじっくり焼いたイモのほうが焦げ目もなく、ふっくらと焼き上がるのだ。

完全に灰になった焚き火の残がいの処理は、キャンプ場の管理人さんに相談しよう。草や木を燃した灰は、イモ類や大根といった、根野菜の大切な肥料になるのだ。これを利用しているのが、東南アジアや南の島で、いまでも盛んに行われている焼き畑農業である。トウモロコシを育てることもあるようだが、多くの場合はイモ類などの根野菜を作っていると思う。

また、冬場に雪が降り積もり、春先になっても雪の残る地域のゴルフ場では、太陽光線を反射して溶けにくい雪の上に、熱を吸収させて早く溶かすために灰をまく。ゴルフ場が灰をまくならキャンプ場だって同じだろう。同じような地域のキャンプ場なら喜ばれるかもしれない。

<一口アドバイス>
・焚き火の後始末は、水をかけて消さないでそのまま放置すれば、全部燃え尽きて灰力残るだけだ。この灰は根野菜の肥料になる
・風などで自然に倒れた木が湿気を帯びバクテリアの働きが活発になって腐敗が進むと、手で触るだけでボロボ口になる
・焚き火のあと水をかけて消した燃え力スは、地面に触れて湿気を帯びてもなかな腐らない

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