83.焚き火は非常に難しい。手軽に楽しむ方法は?(2018/10/29)

◆簡単に着火できるように、自分で着火材をつくる。焚き火は、最初の着火ができないと楽しめないのだ
焚き火を楽しむためには、何をおいても最初の火つけができなければダメだ。先に思いつくのは、新聞紙や包装に使われていた紙だろう。これも有効だが、段ボールのような厚手の紙は、そのままでは使いにくい。厚手の紙は表面をはがして、薄くすると燃えやすくなる。

キャンパーは、みんな車で出かける。車の燃料はよく燃えるし持参する燃焼器具に、ガソリンを燃料とする人も多い。これらも使えるが、取り扱い方法に注意しないと危ない。

アウトドアの専門店では、簡単に点火できる固形燃料やペースト状のファイア・スターターも販売しているが、自分で手軽にできる着火材の作り方を教えよう。

<自分で作る着火材>
日常生活のなかで、どこの家庭でも利用している、ロウ引きの紙パック。代表的なのが牛乳の入った紙の容器だ。ほかにもジュース類から麦茶やウーロン茶などのソフトドリンク類、最近では日本酒や焼酎、ワインにいたるまで、ロウ引きの紙パックを使う種類も多い。

これらの紙パックは、水分から紙を守るために水をはじくロウで表面加工してある。このロウは、昔からロウソクとして、夜間の明かり用に、世界中で使われている。水にはめっぽう強いが火には弱い。弱いというよリ、相性がよくてよく燃えるのだ。したがって、これは着火材にもってこいの材質なのだ。

作り方はいたって簡単だ。用意した紙パックの中を洗って、逆さにして水を切る。ロウは水をはじくので、手に持って大きく振るだけでも簡単に水分はなくなる。接着面をはがして広げ、1.5~2cmくらいの幅に細長く切る。はさみで切ってもよいが、手で引き裂いたほうが表面積が広がるのでより点火しやすくなる。重ねて燃すことも考えて、長い面に沿って中心を山折りにし、断面が、”くの字”になるようにしておけば完壁だ。

マッチー本で着火するには、5cmの幅に切った先端を、5mm幅で7~8cm引き裂き、熊手の先のようにする。ここには簡単に火がつくので、これを松明のようにして着火材の下に入れると早く燃えるのだ。

もうひとつの方法は、おが屑と灯油を使ったものだ。密封できる缶にノコギリなどで木を切ったときに出るおが屑を入れ、そこに灯油を染み込ませておくだけ。おが屑は、チェーンソーでできた大きなもののほうが使いやすい。おが屑は、だれでも手軽に入手できるものではないが、製材屋さんが近くにあるか、キャンプの行き帰りに見かけたら、お願いしてみよう。彼らは業務で発生する大量のおが屑の処分に、お金を払っていることもあるくらいだ。きっと快く分けてもらえるはずだ。

密封できる缶に最適なのが、赤ん坊の粉ミルク缶だ。空っぽになったら捨てるものだから、近所に赤ん坊がいたら缶をもらおう。断る人はあまリいないと思う。

<一口アドバイス>

おが屑の着火材

(1)密封できる缶とおが屑、灯油を用意する。
(2)おが屑を入れた缶に灯油を注ぐ。おが屑全部に灯由が染み込むように、缶に、ふたをして振ってかき混ぜる。これだけでおが屑の着火材は出来上がりだ
(3)焚き火の準備ができたら真ん中に用意した着火材を振りかける。そこに火をつければ簡単に安定した燃え方になる

牛乳パックを使う

紙パックを広げて2cmくらいの幅に細長く切る。真ん中で山折りにしておけば重ねても空気の流れが確保できるので使いやすい。5cm幅に切った一方を5mm幅で途中まて切って熊手のようにしたものを点火用に使うと便利だ

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