81.焚き火は穴を掘って、その中でするのが安全(2018/10/27)

◆穴を掘るのは酸素を取り入れ、灰や煉をためるにはいいが、穴の中で焚き火はできない。上でするのだ
一番大切なのは、木などが燃えるために、必要不可欠な酸素の供給がスムーズに行える場所を設定する。焚き火の範囲を限定するために、石で周りを囲んだり、穴を掘る光量を見かける。石で囲むだけならばすき間から酸素を取リ入れることができるのでかまわないが、理屈もわからずに穴を掘るのはドテカボチャ(土手にカボチャは、なっちゃいねェ~)だ。

焚き火の熱は上に上がるが、不完全燃焼で発生した一酸化炭素や、完全に燃焼したときに発生する二酸化炭素(炭酸ガス)は、大気より重いので下にたまる。

穴の中で焚き火をしようとすると、着火時に紙などを燃したときに発生する炭酸ガスが、下のほう、つまり穴の中にたまって逃げ場がなくなる。その結果、いっまでたっても着火できないのだ。ただし、理屈がわかり、技術を備えているなら、穴を掘る効能もある。

私は、三重県の南紀で生まれ育った。冬でも比較的温暖な地であるが、いつもそこで生活していると真冬にはやはり寒く感じる。中途半端な地域であったせいか、こたつもなく、暖房手段としては、火鉢と家の中に作られた、かまどからのびる煙突くらいであった。かまどの火が強いときは熱くて触れないが、保温状態になると、ちょうどいい温かさになるので、子供のころは、よくこの煙突に抱きついて温まっていたことを思い出す。

火鉢は陶器製のものが多く、わらを燃して作った灰を、8分目まで入れる。灰の真ん中に浅い穴を掘って、かまどでできた燠を入れる。真っ赤になった燠の上部だけが見えるように周りを灰で埋める。こうすることで酸素の供給を制限し、燠を長持ちさせるのだ。温かい日中や夜寝るときは、換が完全に見えなくなるように灰をかぶせておく。長時間経過したあとでも掘り出せば、赤々と火のついた燠が残っている。穴を掘る効能は、まさにこの火鉢の使用方法と同じに利用することができるのだ。

長時間焚き火を続けると大量の灰ができる。当然燠もできる。穴の中が灰でいっぱいになったら、この灰の中に燠を入れておくと、燠が灰になるにはかなりの時間を要する。つまり、種火が常時確保できた状態になるのだ。就寝前に、こうして灰の中に種火となる燠を人れておけば、翌日のお昼に掘り出して、よく乾燥した木を載せるだけで火がつく。これは私が保証する。

燠とは、木が芯まで燃えて真っ赤になっているが、大きな炎の出ない、完全に炭化したものをいう。完全に炭化していない木は、燃えている炎を消すと、白い煙が出る。煙が木の一部から出ていたら、火ばさみなどで真ん中を叩いて簡単に割れる部分は炭化している。芯の残るところは炭化していない。これが燠の見分け方だ。

大勢の人が利用するキャンプ場に穴を掘るのは、状況判断が必要だが、穴を掘っての焚き火は、湿った木や生木を穴の上に並べ、その上ですると簡単にできるのだ。

<一口アドバイス>

穴を掘ってもこれではダメ

掘った穴の底で点火してもすぐに消えるのは、燃えやすい紙などに火がつくと穴の底にあった醗素がすぐに燃え尽きて、穴の中に炭酸ガスがたまるからだ

上手な穴の活用法

(1)掘った穴の上に燃えにくい生木を並べて、焚き火用の床を作る。
(2)作った床の上に枯れ木を組んで点火の準備をする。
(3)これに点火すれば、燃える熱は上に向かい、そこに小さな上昇気流が発生し、下から新鮮な酸素力絶えず供給されるので安定して燃える

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