75.汚れた寝袋を洗いたいが、いい方法を教えて(2018/10/20)

◆中綿の種類によって違う。化学繊維なら洗濯機で丸洗いできるが、羽毛は専用の洗剤で洗うのだ
化学繊維でできた中綿の寝袋買った直後は中綿にも弾力性があリ、ふわふわとして寝心地もよかったが、何年も使いつづけると、いつの問にか睡眠中に体から出る汗や脂が中綿に絡み付いて、その弾力性が失われ、せんべい布団のようになってしまう。これはどんな立派な寝袋であっても避けられないが、どうあっても避けたい、という人は、寝袋に入るときにはゴム引きのかっぱでも着て寝ることだ。眠れればの話だが。

こんな、ぺちゃんこになった寝袋は、中綿についた汗や脂を落として、元の弾力性を取り戻させるしかない。手っ取リ早い方法は、寝袋の丸洗いだ。

洗い方は、風呂の湯船に水を張って洗剤を溶かす。そこに寝袋を入れて根気よく踏み洗いする。洗剤で洗ったあとは、完全に洗剤が抜けるまで、ていねいにすすぎを繰り返す。

洗い上がった寝袋は、畳むような方法で絞り、中綿の片寄りを防ぐため、車の天井や屋根の上など、平らな所に干す。最初は陰干しにし、水気が抜けてから直射日光に当てるのがいいのだが、条件がそろわなければ最初から直射日光に当てても一向にかまわない。

近所に寝袋を入れられるくらいの、大型洗濯機を備えたコインランドリーがあれば、そこで丸洗いもできる。ここでもすすぎだけは確実にしたい。コインランドリーなら脱水までできるので、あとは直射日光に干せる。完全に乾いた寝袋は、表地の色落ちがあるかもしれないが、中綿の弾力性は完全に購入直後と同じになって、ふかふかのほかほかになっている、はずだ。

これなら、どんなにきつく丸めて畳んでも、広げたときは元の弾力性を発揮する、お試しあれ。

羽毛の寝袋の場合は、山用品やアウトドア用品の専門店で扱っている羽毛製品専用の洗剤を購入してくる。この洗剤は羽毛の特徴である羽に元から付着している脂分をとらないで洗えるのだ。脂汗とほこりで黒くなった生地の汚れは落ちにくいが、洗剤を染み込ませた濡れぞうきんで汚れを拭き取るか、あきらめて使いつづけること。これを干すのも平らな所で羽毛の片寄りを避ける。汚れの目立たない色の生地でカバーを作るのもいい考えだ。

昔の人からすれば、布団が丸洗いできるなど、考えられないことだと思う。私が生まれ育った家では、毎年8月のお盆が近づくと、座敷は布団の作リ直しの作業場になった。1日に数枚ずつ、何日かかけて作っていた。表地はきれいに洗ってのりをつけ、板の上に張り付けて乾かしバリバリになっていた。中綿は薄くなったものを、業者に出して打ち直してもらい、ふかふかになったものを使う。すべて手作業で作りあげていた。

完成直後の気持ちよさそうな布団を見ると、だれだって真っ先にくるまってみたい衝動に駆られる。子供は思うとすぐに行動に移す。結果は大目玉を食らった。

<一口アドバイス>
コインランドリーの大型洗濯機で、スリーシーズン用の封筒型寝袋を丸沈いした。大きな洗濯機だが―本しか入らない。小さくたたんであったベルトを外し、緩んだ状態のまま洗い槽に入れ、洗剤を入れる。ふたをしてスイッチをON。きれいに上がり、脱水も終わった寝袋は日当たりのいい平らな所に干して、中綿の片寄りを防ぐ。

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